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『丸善』と『檸檬』

『丸善京都河原町店』が10月10日で閉店します。
寂しいな、の一言です。
丸善って、他の本屋さんと違って結構ひいきにしてはった人が多いんやないでしょうか。
今日久しぶりに足を運んだのですが、ホンマになくなってしまうのん?って感じ。
ここはダーリンのすぅちゃんが一目見て気に入った「らくださんのお写真」を買った場所。あたしたち2人にとっても思い出深いところなのです。

20051006231239.jpg

丸善と言えば、梶井基次郎の『檸檬』を連想しはる人は多いですよね。

ガチャガチャした色彩の「画本の城」の上に、「檸檬」を一個置く。

「私は埃っぽい丸善の中の空気が、その檸檬の周囲だけ変に緊張しているような気がした。」

そして、

「――それをそのままにしておいて私は、なに喰わぬ顔をして外へ出る。――
私は変にくすぐったい気持がした。「出て行こうかなあ。そうだ出て行こう」 そして私はすたすた出て行った。
変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。 」


今、丸善では『檸檬』がかなり売れているようです。
文庫本がたくさん平積みされてましたし、実際手にとって読んでる人も多かったです。
そして、この作品の一場面にあるように、こっそり「檸檬」を置いて行かはる人もいるようで・・・

20051006231308.jpg

みんなが置いて行かはった檸檬は、かごに入れられて文庫本『檸檬』が積み上げられた場所に置いてあります。
ちなみにこの作品の舞台となったのは今の店舗ではなく旧店舗。現在地より北西に位置したところでした。

ところで。
あたしが「檸檬(れもん)」と聞いて思い出す作品は、『檸檬』以外に高村光太郎の『智恵子抄』があります。
光太郎が最愛の妻・智恵子のことを綴った詩集として、とても有名です。
どの詩もええんですけど、特にこの詩を読むと、あたしはいつも泣けてしまうのです。

  そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
  かなしく白くあかるい死の床で
  わたしの手からとつた一つのレモンを
  あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
  トパアズいろの香気が立つ
  その数滴の天のものなるレモンの汁は
  ぱつとあなたの意識を正常にした
  あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
  わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
  あなたの咽喉に嵐はあるが
  かういふ命の瀬戸ぎはに
  智恵子はもとの智恵子となり
  生涯の愛を一瞬にかたむけた
  それからひと時
  昔山顛でしたやうな深呼吸を一つして
  あなたの機関はそれなり止まつた
  写真の前に挿した桜の花かげに
  すずしく光るレモンを今日も置かう
          (レモン哀歌・『智恵子抄』より)


昨日は智恵子の命日。
檸檬繋がりで思い出してしまいました。

丸善はゆったりとした、独特の空気が流れてるところでした。
学生時代からお世話になった場所がこうしてまた一つ消えるのは、ホンマに寂しい限りです。
できることなら早く復活させて欲しいな。
あたしだけやなくて、そう熱望してる人はたぶん多いと思います。



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なくなっちゃうんですか!!
来るのが遅くなりましたv-12丸善、なくなっちゃうの?知らなかったんです。びっくりしました。ほんま、寂しいですね。私は文学作品をあまり知らないので、読んでみたいな、、と思いました。(あまりに読んでなさ過ぎてちょっとはずかしい…)
ここのブログはどうですか?また私のブログにも遊びに来てくださいね~!なかなか更新できないんですけどね…。
2005/10/06 23:51 URL by ばんび [ 編集] Pagetop△

梶井基次郎
高校の時の国語の先生に「先生はどの小説家が好きなんですか?」って聞いたら梶井基次郎って言ってた。なにかの雑誌でも梶井基次郎記念で黄色い万年筆をおまけにするって書いてあったな。もうリンクもできてるんだ。へー。なんかのびのびしてるみたいだね。
2005/10/07 00:29 URL by おちゃーみー・ばっどへんげ [ 編集] Pagetop△

ショック...
閉店の話、この記事で初めて知ったので、本当に驚いています。
頻繁に利用していた訳ではないですが、僕にとっては河原町の象徴的な建物で、
閉店が残念でなりません。
2005/10/07 15:43 URL by にょじやま [ 編集] Pagetop△

RE:
●ばんびちゃん☆
そうなのよぅ!(;_;)
なくなってしまうんですじょ。寂しいお話ですけども。
ばんびちゃんも京都に縁のある人やから、丸善は馴染みあるよね・・・場所も分かりやすいし。
なんで自社ビル売却するんだ~!!
え~ん(;_;)
はよ復活させてくれ~~!!

●おちゃーさん^^
万年筆ね、写真UPしようと思ったけどやめたのよ(笑)
何か宣伝してるみたいやしぃ~^^;
ミニ万年筆だそうですじょ。

●にょじやまさん(;_;)
そうです!丸善、なくなります(-_-;)
老舗がどんどんなくなりますね。
京の町も少しずつ様変わりしそうな感じです。
古き良きものは残ってほしいんですけどね(;_;)
2005/10/07 22:40 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

え・・・なくなっちゃうんだぁ。
10月10日閉店じゃ、いけない・・・残念!!
一度、あそこで檸檬置いてみたかったのに(笑)
2005/10/08 07:16 URL by みゅう [ 編集] Pagetop△

RE:
●みゅうさん^^
なんでみんな檸檬を置きたがるんでしょうね~(笑)
あたしもそうですじょ。
檸檬こっそり置きたかったですじょ。
2005/10/08 19:45 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

丸善さん・・・(涙)
お話を合わせる訳じゃないけど・・・、京都の本屋では一番支持していた本屋でしたね~(^^)。

”丸善”って品質(ポリシー)を大事に商いをしていたから。売れる本を置くのでなく、”売りたい書籍を置いてる”店やったしなぁ~。梅田の紀伊国屋に行くしかないか・・・。

残念ーっ!
2005/10/08 22:01 URL by 歳三 [ 編集] Pagetop△

私も知りませんでした。
丸善は学生の頃、よくお世話になりました。
丸善で買った絵本は今でも職場の子どもたちに読んでます。
最近、京都には行ってなかったので寂しい限りです。
2005/10/08 22:22 URL by みぃー [ 編集] Pagetop△

ぽのこさん、こんばんは。
そうそう丸善、残念~。
アート系の本もめちゃくちゃ充実してましたから~~ 斬り!
(↑古い&斬れ味ワルイ)

絵のネタにしようと企んでたんですけどねぇ。
先に書かれちゃいました(笑)
ぽのこさんったら情報通。
っていうか、ひと目で「丸善」って分かる
絵のアングルが思いつかないんですよね。
2005/10/08 23:44 URL by Kyo-to [ 編集] Pagetop△

RE:
●歳三さん^^
そうなんですよね、他の本屋さんは毛色が似てるっつーの。
ジュンク堂はどんどんおっきくなっていくみたいですね。
大型の本屋さんはあってほしいと思うけど、個性的なお店がなくなるのはとても寂しいことです。

●みぃーさん^^
記事にも書きましたが、あたしも学生時代には本当によく行きました。
買った書籍を理文路(やったかしらん?)で読みましたし。
あ~、今日で閉店ですぅ~(;_;)

●Kyo-toさん^^
情報通じゃないですよ^^;
新聞見ただけですよ(⇒たまたま)
今の丸善(と言うか今日までの丸善)って、建物にそれほど個性がないので、確かに画にしにくいでしょうね。
Kyo-toさんの腕で、丸善らしい画を是非描いて見てくださいね^^


2005/10/10 18:56 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

千恵子抄 高校の時に買って読んだな。
私も「檸檬」といえば、こっちの印象のほうが強い。


丸善なぁ・・。2週間前に言ったとき
写真撮影してて、怒られてんで~。
最後やのに堅いこといわんとってよ。って思った。

その怒られた写真はブログに掲載してるけど

しかも、9:59に開いてたドアから入店しようとしたら
追い出されたし・・。

でも、懲りずにもう一度行ったよ。7日・・。
そうそう・・置いてあったね・・。スタンプとか・・。

絵画をもう一度見て来た。


丸善がなくなるなんて・・。
おかあちゃんも言うてたな・・。
私のいた、朝日会館も
・・あの様変わり・・。


京都は変わったね・・。
2005/10/11 21:53 URL by yuka [ 編集] Pagetop△

RE:
●yukaさん^^
えらいひどい目にあったんですね~・・・。
ちょうどあたしが行った時は、テレビ局も来てて、女の人がインタビューされてました(あたしの2m先の人やった)。

ホンマ、朝日会館もえらい変わりようです。
こうして「京都らしいもの」が少しずつなくなっていくんでしょうか。

寂しい話です。
2005/10/11 22:40 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

智恵子抄
わしも智恵子抄を買ってしまったぞい。これから沁みるのだ。
2005/10/12 23:35 URL by おちゃーみーばっどへんげ [ 編集] Pagetop△

RE:
★おちゃーさん^^
そうですか~、「わし」も買いましたか(笑)。

良いものは時代を超えても評価されます。
この本については、光太郎は作品の裏側で相当苦労したはずですし、智恵子も誰にもわかってもらえへん心の病に苦しんだわけですからね・・・
本より重い現実を受け止めながら、2人は生きてたんやと思いますわ。

さて、おちゃーさんの心に沁みるでしょうか?
秋やし是非沁みて下さい(苦笑)。
2005/10/13 02:37 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

丸善残念ですね
実は10日は誕生日で、たまたま閉店の日に寄ったという運命的な別れでした。
以前下の居酒屋で働いてたのと、よく参考書を探すのに利用してたのですごく残念です。
2005/10/18 11:03 URL by ピンポイント [ 編集] Pagetop△

RE:
★pinpointさん。
丸善閉店のニュースは、あとから来ますね、じんわりと。
もうあのお店の前通っても営業してないんやなって思うと、河原町通り歩きたくないんですよね(苦笑)。
本当にいいお店やったのに。
マジではよ復活してくれませんかね??(*_*)
2005/10/19 12:19 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

智恵子抄
ぽのこさん、トラバしてくださって、ありがとうございました。

「レモン哀歌」を記事に入れようか迷ったんです。
結局、名前を出すのみで、詩そのものは入れませんでしたが。
でもこの歌はあたくしも何度読んでも
「トパアズいろの香気」という部分が
まるで自分の嗅覚と視覚にそのまま再現されるような
鮮明な感銘を覚えます。
2005/11/11 00:57 URL by きみさま [ 編集] Pagetop△

RE:智恵子抄
先程、きみさまのところに行ったんですけど、全部コメが消えてました(どへ!)
・・・あたしゃ相当アホーに嫌われてると見ました(苦笑)

また遊びに行かせていただきますね^^
ヨシオ改めエビ男にも宜しくですじょ!^^
2005/11/11 15:09 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

ランダムできますた。
ぽのこちゃん、きみさまのとこのトラバからやってきたじょ!

俺はこの頃(梶井基次郎とか)の人のことを考えると
「なにがダイエットだ!死ね!!」とか思うんだ。
よくさ文章に「滋養」って言葉が出てくるじゃん。
檸檬はいろいろな意味があると思うけどこの時代の人にとっては健康へのパスポートだったんじゃないかって思うんだよね。
たかだか50年も経ってないけど、日本ってかわったんだよきっと。
・・・って、療養先の天城湯ヶ島が母方のおじいちゃんの出身地な俺は考えたりするじょ!
2005/11/12 12:01 URL by なな(多聞天) [ 編集] Pagetop△

RE:ななちゃん(▽パンツ)
今は飽食の時代なんやと思いますじょ。ゼイタクな世の中です。
少しのものでも美味しくありがたくいただくのが食の基本だと思う。
そういう意味では、最近のななちゃんは、いい食べ物に恵まれてるよね。
旬の美味しいものをおすそ分けしてもらってるし^^

こっちにも来てくれて嬉しかったです。
どうもありがとうございましたですじょ☆^^
2005/11/13 12:12 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△
コメントありがとう♪














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吊す
今日は大阪の心斎橋におります。お客さんと飲んできました。ええと、週末に&#39;&#39;&#39;智恵子抄&#39;&#39;&#39;も読んだのです。高村光太郎著。「笑いの力」と一緒によんじゃうところが凄いね。オレ。高村光太郎の奥さんの智恵子さんは最後、狂ってしまいます。張りつめ Green Flower Mall 2005/11/15 20:52
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