酔い、惑い、描き、祈った。―没後50年 モーリス・ユトリロ展【京都高島屋】



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京都で久々に開催されたユトリロ展。ユトリロはフランスの画家ですが、日本でも結構人気がありますよね。作品は知らん!って人でも、確か浅田次郎の小説やったかにも出てきてたように思うので(すごくあいまいな記憶だ)、名前なら聞いたことがある!って人も多いと思います。
今回の作品展のタイトルは、『酔い、惑い、描き、祈った。』。ユトリロを的確に表現したタイトルやと思います。
でもこれは観終わってからの感想。
正直言うと、今回の作品展はかなり衝撃を受けたかもしれません・・・

utrillo1.jpg

あたしは彼の作品が結構好きで、2003年に大丸京都店で開催されたユトリロ展も観に行ってるのです。ぶっちゃけ、そんなに明るい画風じゃないです。それは彼の人生が影響してるんやけど・・・

utrillo.jpg


ユトリロは父親を知りません。奔放で自由な母親に翻弄された人生とも言えるでしょう。彼は母親に振り向いてほしいがために画にのめりこんだ画家です。彼は孤独な心を癒すように10代でアルコールに溺れ、後に何度も精神病院に入院することになります。
酒乱で外出を許されなかった彼は、鉄格子のかけられた部屋で、孤独に苛まれながら絵葉書を元に多くの作品を描き上げました。彼の愛したパリ・モンマルトルの風景です。
でもそれは、彼の画家としての絶頂期と言われる白の時代までかも・・・地位と名声は手に入れても、結局周りの人たちに利用されて(今回の作品展の解説では、継父らがマネージャーになってからのユトリロは「貨幣製造機」やと表現されてました)、段々精彩を欠いていき、晩年は白の時代の模写をして過ごしたと言われます。
 ユトリロについてはこのサイトがかなり参考になります!
 美の巨人たち 「モーリス・ユトリロ作 『ラパン・アジル』」

ユトリロの作品(特に白の時代)は、色使いとその質感の表現力が非常に素晴らしい。前回観た時もそれは思ったけど、漆喰の壁の色の表現は他の作家も真似できんのやないやろか。

今回の作品展でこんなエピソードが紹介されてたのがすごく印象に残っています。
ある人がユトリロに尋ねました。
「もし、パリに二度と戻って来れないなら、何を持ってパリを去りますか?」って。
それに対してユトリロは「漆喰のかけらを持っていく」と答えたそうです。
漆喰は彼が愛したモンマルトルの街並みの色。
愛してやまなかった母への思いを投影してるのかもしれません。

実は今回、「しっかり見よう!」と思ったのが晩年のユトリロの作品
前回の作品展では、50歳を過ぎたユトリロが母の面影を残した女性(かなり年上)と結婚後、平穏な幸せを手に入れることができた、と表現されてたのです。でも一般的に評価が高いのは、彼が精神的に一番苦しかったと思われる「白の時代」。それが不思議やったのです。精神的に充実してたら作品にも反映されると思ってたから。
でも、ユトリロと結婚した女性も、彼と結婚したのではなく、彼の作品(名声)と結婚しただけなんかも・・・って感じがしました。晩年、白の時代の模写をするよう指示したのは彼女のようやし・・・。

彼は神を信仰していましたが、母親にとがめられてその思いを封印していたようです。しかし母親が亡くなり、晩年になってからは神への祈りの時間が増えていったそうです。

ユトリロはモンマルトルの街並みの画と共に教会の画をたくさん描いています。教会の画を描くことで、絶対的な神の存在に触れることができ、その時彼の孤独は少しだけ、癒されていたのかもしれません・・・。

メモ:酔い、惑い、描き、祈った。―没後50年 モーリス・ユトリロ展
会期 2006年1/7(土)~1/29(日)(会期中無休)
会場 京都島屋 グランドホール(7階)
入場料金 一般800円/大学・高校生600円(中学生以下無料)
ユトリロ展詳細は ⇒ NHKサービスセンター




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なんだか・・・
ユトリロより、ぽのちゃんの解説の方が興味深いです。(・_・)
ということは・・・
作品より、カレの人生に興味を惹かれたような・・・
作品の方は・・・名前?聞いたことあるかも・・程度です。すんません(-_-。)
2006/01/07 23:36 URL by みっちゃん [ 編集] Pagetop△

RE:みっちゃん(・_・)
この人、すごい人生やの!
今生きてたら「いつみても波乱万丈」に出てもらいたいくらい!!(変なたとえやな(-_-;))
ユトリロ、知らん人は「全く」知らんと思います。たぶん、あたしの仲良しブロガーさんの大半がご存知ないかもしれん・・・^^;(でも結構人気あるんですじょ)
あたしがユトリロに触れる前に知ってた知識なんて、浅田次郎の本くらいしかない(しかもその記憶が曖昧ときてるからどうしようもない(-_-;))。
知識と言っても名前のみ。
どへ!じゃ、何にも知らんってことやん!!(*_*)
2006/01/08 00:17 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

ユトリロ
友達が大好きな絵です。
京都は結構イイ展覧会が多いでしょ、恵まれてるなぁ~って思うの。寺社仏閣よりもスキ♪
ただ、ガラスのケースに入れるのは止めて欲しいんだよねぇ~(ーー;)。フラッシュバックがウットオシイ!
ちなみに、私はシャガールがスキ♪
2006/01/08 00:37 URL by かんちゃん [ 編集] Pagetop△

⇒かんちゃん(^∀^)♪
よかったぁ、知ってる人発見できた!(がはははは~~(^∀^))
・・・あたし、日本人がユトリロ好きな理由を考えてみたんやけど・・・
たぶん・・・
演歌歌手ばりの波乱の人生が人の心をひきつけてると思うのっ!!(>_<)

今ふと思ったんやけど・・・あたしのテンプレとユトリロの画、すげー対照的(・_・)
あたしにも静謐を求める心があるんよね・・・案外知られてない事実なのだ(*_*)
2006/01/08 01:00 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

見に行く!!
ユトリロ展気になっておりました。
しかし 彼の生い立ちはしりませんでした。
ぽのこさんの解説のおかげで早く見に行きたくなりました。
きっと 絵を見る目もいい意味で変わると思います!
2006/01/08 17:25 URL by なごみ [ 編集] Pagetop△

⇒なごみさん^^
是非観にいってください!
結構観応えありますじょ。
・・・今回は前回より、晩年の作品が多かったように思います。
記事にもリンク貼ってますが、ユトリロの『ラパン・アジル』(複数枚あります)、結構いいですよ(やっぱり白の時代が一番いいですけど・・・)。

ユトリロは「哀しき天才」かもしれませんね~・・・
2006/01/08 18:43 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

ききき
鬼気迫るじょ。この解説・・・シランかったなユトリロ。ふうんポケットにしまっておこう。いつか見たくなるかもしれない。空の感じが好きだな。
2006/01/11 22:27 URL by おちゃーみー・ばっどへんげ [ 編集] Pagetop△

⇒ユトリロ観てね^^
★おちゃーさん^^
ユトリロ、いいよ。うん。
あれは図録とかじゃなく生で観て欲しいです。
今あちこち廻ってるから、新潟にも行くかもしれない。
あたしも色んな画家が好きやけど、ユトリロはかなりお薦めですじょ。
色彩の時代の空の色は本当に明るいです。でもやっぱり白の時代が秀逸。多作な人なので、新潟の美術館に所蔵されてるかもですじょ^^
2006/01/11 22:35 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

こんばんは。早速やって参りました。私もユトリロの絵好きですよ。2003年の大丸京都店の展覧会には行きました。あの暗い感じの色彩がいいですよね。不遇の人とは知っていましたが、詳細な生い立ちまでは知らなかったので参考になりました。
2006/01/11 23:20 URL by 大和なでしこ [ 編集] Pagetop△

⇒大和なでしこさん^^
ユトリロの画は有名でも、生い立ちまで知ってる人は少ないかもしれませんね・・・あたしも他の画家さんの生い立ち、詳しいわけじゃないですし(ユトリロの場合はたまたま好きやったから印象に残ってるって感じやし^^;)
2003年のも観に行かれたのなら、今回も是非観に行かれてはいかがでしょう?^^
初登場の作品もいくつかありましたよ^^(それに6時以降は半額で見ることができますよ~♪)
2006/01/12 20:33 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△

検索で
ユトリロ展に行こうと思って検索していてたどりついたのはここ(笑)
ぽのこさんところじゃないですか。。

昨日行く予定でいたのですが。途中で時間がなくなってしまいました。来週中に行きます。

ここでいっぱい勉強させてもらいました。
2006/01/22 15:57 URL by yume [ 編集] Pagetop△

⇒yumeさん^^
あははは、そうでしたか(^^;)
結構見応えある作品展でしたよ。
個人的にはかなりお薦めです!^^
あたしは以前からユトリロが好きなので初日に出かけましたが、背景知ったうえで作品を観ると思い入れが変わります。
なごみさんへのコメントにも書きましたが、私のユトリロの印象は「哀しき天才」なんですよね・・・・
2006/01/23 02:45 URL by ぽのこ [ 編集] Pagetop△
コメントありがとう♪














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「没後50年 モーリス・ユトリロ展」
  1月7日(土)~29日(日)場所/京都高島屋グランドホール(7F)      京都市下京区四条河原町 TEL./075-221-8811        午前10時-午後8時     一般800円、大学・高校生600円/中学生以下無料     トワイライトサービス(18時~):半額 没後.. お茶の間オレンジシート 2006/01/19 22:23
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